ライフスタイル領域でオウンドメディアを成功させている事例として、となりのカインズさんを紹介します。ホームセンターCAINZが運営するこのメディアは、「ホームセンターを遊び倒すメディア」というキャッチコピーのもと、DIY・ペット・ガーデニング・収納・アウトドアなど暮らしのあらゆる領域を網羅する読み物コンテンツを発信し続けています。
ターゲット
暮らしをより楽しくしたいホームセンターユーザー全般。DIY初心者から上級者、ペットオーナー、ガーデニング愛好家まで幅広い層に対応する多様な切り口を持ちます。
目的
企業メディアとしての読者との信頼関係構築、ブランドエンゲージメントの向上、および自然な導線設計によるカインズECへのメディアコマース型の流入獲得。
コンテンツ・施策
単なる商品紹介では終わらない「ストーリーのある読み物」を重視しているのが最大の特徴です。たとえば柔軟剤の商品開発者へのインタビュー記事では、「なぜこの容器設計になったのか」「使う人の心理的ストレスをどう減らしたか」まで深掘りし、読者が「ちゃんと考えて作っているんだな」と感じられる作りになっています。
ファンマーケティングの観点でも秀逸で、投稿レシピ企画やフォトコンテストなど読者参加型のUGCコンテンツを取り入れることで、読者をコンテンツの主役に変えながらブランドへの帰属意識を醸成しています。
成功のポイント
オウンドメディアを成功させるうえで参考になるのは、「売らない」を徹底することで結果的に売れる構造を作っている点です。記事本文では商品プッシュを極力抑え、暮らしの豊かさや知的好奇心に訴える編集を貫くことで、読者は「広告コンテンツ」ではなく「お気に入りのメディア」として認識しています。
また、メインのホームセンター文脈から切り出してペット専門メディア「WanQol」を別立てにしたサブメディア戦略も見逃せません。読者ターゲットを絞り込んだブランドコミュニケーションの拡張として機能しており、CAINZブランドの総合的なリーチを拡大しています。
Owned Media Galleryの視点
独自性:「遊び倒す」というユニークなメディアコンセプトが一貫していて、誰が作っているかが伝わるブランドボイスが確立されている点が高評価。競合ホームセンターが模倣しにくい質感を生み出しています。
更新性:2026年9月末時点でも週複数本のペースで新記事が公開されており、継続的な運営体制が整っていることが読み取れます。長期的なコンテンツマーケティングの実践例として、中長期で成果を積み上げてきた点も評価ポイントです。
となりのカインズさん
株式会社カインズ
サイトを見る ↗ここがいけてる
87/100- コンテンツ品質
- 85
- 情報設計
- 88
- 更新性
- 90
- 独自性
- 90
- 導線設計
- 82
- 「ホームセンターを遊び倒すメディア」という独自コンセプトで、商品訴求ゼロの読み物に徹した成功事例
- 商品開発者・専門家・著名人のインタビューを通じ、モノの背景にある「なぜ」を深掘りする編集スタイルが参考になる
- 記事・シリーズ・特集・動画と多様なコンテンツフォーマットを整備し、読者の回遊経路が豊富な情報設計が秀逸
- WanQol(ペット専門サブメディア)を切り出すことで読者層を広げ、ブランドの世界観を拡張している点が成功のポイント
- 読み物として楽しんだ読者が自然にカインズECへ流れるメディアコマース設計がブランドと収益の両立を実現
